いつもより早く目覚めたこの日の朝、外に出て東の空を見ると、オレンジ色の朝焼けが見えました。
こんな美しい朝を見過ごすわけにはいかない!
もう起きてしまったし。。
そう思ってすぐに準備して5時半に出発しました。
行き先は、いつものようにぼんやりと西方向というだけ。
福岡市からだと、東方向も南方向も行けるけれど、その先に信号の少ない走りやすいルートが思い浮かばないんです。
そして、いつものように西方向にむかってしまうというわけ。
今回、結果的に200kmを走った早朝ツーリングは、交通量の少ない道路と晴れた青空のもと絶景の連続で、理想的なツーリングになりました。
朝出発で、このルートの最大の魅力は、早朝という時間帯を活かした快適な走行環境と、福岡から波戸岬にかけての多彩な景観を一度に楽しめることです。
交通量が少ない福岡市内から始まり、海岸線の爽快感、帰りは山間部の緑豊かな景色までバラエティにとんだコースです。
4時間半で200kmという適度な距離を、朝のうちに走ってしまうツーリングはいい選択でした。
ただ、最初からこのルートに決まっていたわけではありません。
前回のツーリング、今回は別の場所に行きたい、どこか良いルートは無いか?
そんなことを走りながら考えて、結果的に今回のコースを走っていたというわけです。
早朝の「風の見える丘公園」や「波戸岬」といった絶景スポット、北天グリーンロードの爽快な走りなど、気持ちのいいコースがたくさん浮かびました。
波戸岬を目指した、本日のツーリングコース
朝5時半出発すると、さすがに朝の通勤ラッシュは始まっていません。
市内は快適に走り抜け、福重から西九州自動車道に乗り、一気に前原まで走り抜けました。
前原ICを下りて、深江から旧202号線に入りました。
そのまま浜玉町までは海岸線を走り、虹ノ松原を抜け、一旦唐津市内を通過したのち
呼子まで海岸線の近くを走る道を選びましたが、車が少なくてとても走りやすい道です。
途中から呼子大橋方向に曲がり、呼子大橋を渡って、風の見える丘公園からの景色を楽しみ、
波戸岬に向かいました。
波戸岬では、海中展望塔をバックに記念撮影をしたあと、一気に厳木まで走り抜け、
厳木から厳木ダム横をぬけ、北天グリーンロードを走り
嘉瀬川ダム、北山ダム、三瀬峠を越えて帰ってきました。

ツーリングルート概要
基本情報
- 出発地:福岡市内
- 主要経由地:旧202号の海岸線・風の見える丘公園・波戸岬・厳木ダム・嘉瀬川ダム・三瀬峠
- 総距離:約200km
- 所要時間:4時間30分
- 難易度:中級者向け(山間部の走行あり)
- 推奨時期:春・秋(早朝~午前中)
- 推奨時間帯:5:30~10:00
注意点
- 早朝のため店舗・施設の営業時間に注意(ほとんど開いてません。。)
- 山間部では気温変化に対応できる装備を(夏の暑さを避けたけど寒い位の場所も)
- 後半は気温上昇によるオーバーヒートに注意(街中の信号待ちでは注意)
波戸岬まで、おススメルートと立ち寄りスポット
福岡市内~西九州自動車道

5時半に出発すると、さすがに通勤ラッシュ前でもあり福岡市内は驚くほど静かでした。
普段なら渋滞必至の主要道路も、この時間帯なら非常にスムーズです。
信号待ちもほとんどなく、少し速めの車の流れです。
西九州自動車道に入ると、車両はさらに少なくなります。
オートクルーズを使って安定した速度で走行できるのは、大きなメリットです。
旧202号線海岸線・虹の松原
深江から始まる旧202号線の海岸線走行は、このツーリングのハイライトの一つです。
信号がほとんどなく、右手に広がる玄界灘を眺めながらの走行は格別です。
朝の光は左側の山陰に遮られ涼しい海岸線と、遠くに見える高島や鏡山がどんどんと迫ってきます。
虹の松原を通過する際は、松林の松が覆いかぶさり、制限速度40km/hというゆっくりとした走行で松の香りも感じながら走ることができました。

唐津市内通過
唐津市内に入ると、徐々に朝の活動が始まった様子で、信号と車両が増加しました。
しかし、まだ本格的な通勤ラッシュ前なので、大きなストレスなく通過できます。
佐志付近から再び海岸沿いに戻ると、呼子港方面への道は再び快適になりました。

風の見える丘公園
呼子港を過ぎて大きな呼子大橋を渡り、ぐるりと登った先にある「風の見える丘公園」は、私の個人的なお気に入りスポットです。
ここにも佐用姫の像がありました。

ここからの眺望は本当に素晴らしく、玄界灘に浮かぶ島々と海の青さが一望できます。

朝の清々しい空気の中で眺める景色は格別で、早起きした甲斐があったと実感できる瞬間でした。
少しの風音と海の音だけが聞こえる静寂も、心を落ち着かせてくれます。
反対側も静かな玄界灘が広く見渡せました。

波戸岬
何度も訪れていますが、この地形はとても気持ちのいい広い草原になっています。
以前、ここにほか弁を買ってきて、この草原で食べていたら、白身魚のフライをトンビに取られたことを思い出しました。
バイクの後ろに見えるのは海中展望塔です。

残念ながらサザエ小屋はまだ営業前でしたが、朝の波戸岬は観光客もおらず、静かな海を独り占めできる贅沢な時間を過ごせました。
次回は営業時間に合わせて、名物のサザエのつぼ焼きを味わいたいと思います。
波戸岬~厳木

波戸岬からナビに従って厳木を目指しました。
波戸岬から、厳木までのルートは効率の良いルートが浮かばないので、ナビに案内してもらいました。
信号のない山間の道路は、適度なカーブが続くワインディングロードもあれば、直線路もありますが、信号や渋滞がないというのが特徴です。
厳木ダム
厳木ダムの横を通る道路は、まずは坂を登るように厳木ダムまで登り、その後は緩いカーブとトンネルの連続です。
あっという間にダム湖の横を過ぎると、更に標高を上げて天山の方に向かいます。
北天グリーンロード
このルートの後半のハイライトが北天グリーンロードです。

すれ違う車もほとんどなく、まさに貸切状態で走行できました。
適度なアップダウンがあるもののカーブはそれほど多くはありません。
緑の中を快走できるルートです。
周囲の緑が濃く、森林浴をしながら走っているような爽快感がありました。
ダムの駅 富士しゃくなげの里
北天グリーンロードから、嘉瀬川ダム方向へ向かいました。
「ダムの駅 富士しゃくなげの里」に寄ってみたものの、オープンは9時らしくまだお店は開いていませんでした。

そのままUターンしてとなりの「しゃくなげ広場」に向かいました。
しゃくなげ広場
きれいな芝生に目を奪われてしまいますが、芝生とテント、奥に「SAGA」の文字、それ以外は何もありません。

嘉瀬川ダム
大きなダムです。
堤防を走る事ができます。

下流方向からは、大量の水が流れる轟音が聞こえましたが、見た目はあの白い水だけでした。

大きな嘉瀬川ダムをバックにバイクを撮影しました。

ダムの東側の周遊道路はアップダウンのあるコーナーの連続です。
対向車も来ますので、十分に注意してご走行ください。

東側の周遊道路を走り、反対側から撮影した写真です。
ダムの大きさが少し伝わりますか?

三瀬峠
北山ダムの横を通って三瀬峠に向かう道も、交通量が少なく快適でした。
そして、最後のお楽しみ「三瀬峠」です。

中低速コーナーが連続する峠道です。
今回は、中央線の所にオイル漏れの跡があり、注意して走行する必要を感じました。

いつも車の多い印象ですが、朝の時間帯はそれほど車が多くはありませんでした。
それなりに、ゆっくりと楽しんで頂けるいい道だと思います。
今回の朝ツーリングコースのまとめ
良かった点
交通量の少なさ
早朝スタートの最大のメリットは、圧倒的に交通量が少ないことです。
普段なら混雑する福岡市内や唐津市内も、スムーズに通過できました。
信号待ちも最小限で、バイク本来の走る楽しさを存分に味わえます。
多彩な景観
海岸線から山間部まで、200kmの中に多様な景色が詰まっています。
玄界灘の青い海、虹の松原の緑、山間部の森林と、飽きることがありません。
写真撮影スポットも多く、思い出作りには最適です。
適度な距離感
4時間30分で200kmという距離は、50代・60代のライダーには理想的です。
疲労感を感じる前に帰着でき、充実感と達成感のバランスが絶妙でした。
コストパフォーマンス
燃料費:約1,658円 西九州自動車道:約260円 その他:写真撮影のみのため0円 総額:約1,918円
グルメや入場料がかからなかった分、非常に経済的なツーリングとなりました。
コストパフォーマンスは抜群です。
注意すべき点
営業時間の制約
早朝スタートのデメリットは、立ち寄り先の多くが営業前ということです。
立ち寄るところがない。。
グルメなどを楽しみたい場合は、営業時間を事前に調べておく必要があります。
気温変化への対応
朝は想像以上に涼しく、時には寒いほど。
しかしいくら朝が涼しくても、時間が経つにつれて気温が上昇します。
特に信号待ちでのエンジン停止が必要になるほど暑くなるので、水温計のチェックは必須です。
また、脱ぎ着しやすい服装での出発をお勧めします。
まとめ
朝焼けに誘われて始まった今回のツーリングは、今回も想像以上の気持ちのいいツーリングとなりました。
早朝という時間帯を活かした快適な走行環境、多彩な景観、適度な距離感と、ライダーが求める要素がバランス良く詰まったルートでした。
今のように昼間が暑い日は、早朝(明るくなりかけた4:30~6:00スタート)がよさそうです。
早朝の静寂の中を走る爽快感は、まさにライダーだからこそ味わえる贅沢な時間です。
皆さんにも、ぜひ一度体験していただきたいと思います。
YouTube動画
今回も動画を作成しました。
ご覧頂けると嬉しいです。
コメント