50代・60代リターンライダー向け “ワクワク”が戻るフルカウルスポーツバイク30 選

先日、20代の頃のバイク仲間から電話がありました。

「バイクを買おうと思っているんだけど、どのバイクがいいか教えてくれない?」と。

「どんなのがいい?」と聞くと。

「250か400のフルカウル」と返事が返ってきました。

「ちょっと調べて連絡するよ」と、まるで自分のことのようにバイク探しが始まりました。

胸の高鳴りと、現実的な不安を両立させる選び方

私の友人だけでなく、20 年以上ぶりに再びバイクに跨り、フルカウルスポーツの魅力に惹かれている 50 代、60 代のリターンライダーを目指す方が多いと思います。

あの頃の爽快感や高揚感を取り戻したいという「ワクワク」がある一方で、「前傾姿勢は辛くないか」「足つきは大丈夫か」「高速の風は負担にならないか」といった歳を重ねた上での現実的な不安もつきまとうことでしょう。

私たち同世代のライダーにとって、バイク選びの鍵は、若い頃のワクワクを取り戻しつつ、体力的な負担や取り回しの不安を抑えることにあります。

この記事では、軽くて扱いやすい 250cc クラスから高速巡航に余裕のある 400cc クラスまで、国内外のフルカウルスポーツ/スポーツツアラー約 30 台を比較します。

主要チェック項目である「姿勢」「足つき」「重量」「高速安定性」「コスパ」の観点から、あなたが求める最高の相棒を見つけるための選び方の極意を、経験者の視点から解説します。

探し始めてわかった、リターン成功への最短ルートとなる「三強」バイク

結論から言うと、50 代・60 代のリターンライダーが「ワクワク」を取り戻しつつ、無理なく楽しむための最短ルートは、以下の3 台が基準軸となります。

その上で、用途や体力に合わせて後に比較する30 車種から絞り込むといいでしょう。

軸となるモデル強み適性
ホンダ CBR250RR軽快さ&先進装備ワインディング主体の高揚感
カワサキ Ninja 400高速巡航の余裕&総合バランス長距離・高速・万能性
スズキ GIXXER SF250経済性&日常の快適性市街地・近距離ツーリング・コスパ

なぜこの 3 台がリターンライダーに適しているのか

これらの 3 台を軸に推奨する理由は、それぞれのモデルがリターンライダーが重視する要素を高いレベルで満たしているからです。

ホンダ CBR250RR

高回転 2 気筒の痛快さに加え、倒立 SFF-BPやトラクションコントロール(トラコン)などの先進装備が充実しています。

軽量ボディ(装備重量 168kg)で軽快な切り返しやワインディングの高揚感を引き出しやすい一方、装備充実で安心感が高い点が魅力です。

カワサキ Ninja 400

400cc 上限に近い 398cc の余裕ある出力(48PS)と、装備重量約 167kgという軽量級の取り回しを両立しています。

シート高も 785mm で足つきが良好なため、高速域の余裕と街乗りの扱いやすさを高いレベルでカバーできる万能型です。

スズキ GIXXER SF250

油冷単気筒エンジンで、経済性と軽さ(装備重量 158kg)が魅力です。

実用域トルクが扱いやすく、日常的な使用からロングツーリングまで、疲れにくい点が中高年層に適しています。

商品選びの悩みと解決の必要性

50 代・60 代のリターンライダーは、若い頃と比べて体力的な衰えを考慮する必要があります。

特に前傾負担、足つき、取り回しに敏感になりやすく、高速域の安定性や安全装備の有無が、その後のバイクライフの満足度を大きく左右します。

50代・60代ライダー特有の悩み

  • 前傾姿勢がきついと感じること.
  • 長距離走行で疲労がたまりやすいこと.
  • Uターンや押し歩きでの足つきや取り回しの不安が大きいこと.
  • 最新の安全装備(トラコンなど)の有無が気になること.

適切な商品選びのメリット

  • シート高や重量、エンジン特性、装備、価格を一覧化し、用途優先順位で選ぶことで失敗を回避できます。
  • 適切な選定は、結果的にワインディングの楽しさやロングの快適さを高め、再始動の不安を減らします。

商品選びの重要ポイント

リターンライダーが無理なく「楽しい」を取り戻すために、以下の基準でバイクを選定しましょう。

年齢を考慮した選び方

  • 軽量車体:特に 250 クラスの軽さ(170kg 以下)は、U ターンや押し歩き、低速安定でメリットが大きく、リターン初期の不安を大きく軽減します。
  • 楽なポジション:過度でない緩やかなハンドル位置や、緩やかなステップなど、楽な姿勢が体力負担を軽減します。

体力的負担を軽減する機能 (安全・負担軽減装備)

  • ABS(アンチロックブレーキシステム)はもちろん、トラクションコントロール(トラコン)や、良好な防風性を持つフルカウルなど、安心して楽しめる安全支援装備の有無を重視します。
  • CBR250RR のようにトラコンを装備しているモデルは、滑りやすい路面での安定装備として安心材料となります。

長期使用を前提とした耐久性 / コストパフォーマンス

  • 本体価格だけでなく、燃費や保険、消耗品コストまで含めて総合的なコストパフォーマンス(コスパ)を評価することで、長く楽しめます。
  • 油冷(GIXXER SF250など)や水冷にかかわらず、メンテナンスのしやすさや消耗コストを把握しておきましょう。

あなたの用途に合わせた最適モデルの選び方

バイクの得意シーンを明確にすることで、後悔のない一台を選べます。

用途重視すべき点おすすめモデルの例特徴
高速巡航重視トルクの余裕と防風性Ninja 400400 クラスの余裕と防風性で安定巡航が楽
ワインディング主体軽さと高回転フィールCBR250RR軽快な切り返しと高回転 2 気筒の痛快さ
市街地・日常・コスパ軽さと実用域トルク、経済性GIXXER SF250軽さと燃費の良さが日常快適に直結
オールラウンド足つきの良さと軽量さNinja 400軽量で足つき良好(785mm)、長距離・市街地で平均点が高い

厳選モデル詳細解説:注目すべきコアモデルのスペックと特徴

特にリターンライダーに推奨される 3 台について、詳細なスペックと特徴を解説します。

1. ホンダ CBR250RR

高回転スポーツでありながら、先進装備で安心感も両立。高揚感を手堅く再起動できる良軸です。

  • 特徴要点: 高回転 2 気筒の痛快さに加え、倒立 SFF-BP、トラコンなど先進装備が充実しており、軽快さと安定感を両立します。
  • スペック: 排気量 249cc、装備重量 168kg、シート高 790mm

2. カワサキ Ninja 400

400 クラスの余裕を持ちながら軽量で足つきも良好な、万能型の代表格です。長距離・高速・市街地での“平均点が高い”モデルです。

  • 特徴要点: 48PS の余裕ある出力と、装備重量 167kg の軽さを両立。シート高 785mm で足つきが良好なため、リターン初期でも安心感が高いです。
  • スペック: 排気量 398cc、装備重量 167kg、シート高 785mm。

3. スズキ GIXXER SF250

経済性と日常の快適さを最優先するならこの一台。毎日乗れる現実解です。

  • 特徴要点: 油冷単気筒エンジンで、装備重量 158kg と非常に軽量かつ低燃費。実用域トルクが扱いやすく、価格も手頃なため、通勤や近距離ツーリングで疲労を抑えやすいです。
  • スペック: 排気量 249cc、装備重量 158kg、シート高 800mm

候補になりうる30車種網羅一覧:リターンライダー向けフルカウル系モデル(250cc〜400cc中心)

リターンライダーが検討しやすいフルカウル系モデルを、国内現行モデルだけでなく、海外モデルや一部中古市場で流通するモデルも含めて網羅しました。

数を多く並べたかったので、新車では買えないモデルも入っていますが、車名で検索してみてください。

足つき、重量、得意シーンを参考に、ご自身の用途に合うモデルを探してください。

モデル排気量装備重量シート高得意シーン特徴要点
ホンダ CBR250RR249cc168kg790mmワインディング/万能高回転2気筒と倒立SFF-BP、トラコン等で軽快×安定を両立。
ヤマハ YZF-R25
249cc約166kg780mm市街地/ワインディング扱いやすい2気筒と倒立Fフォーク、R3譲りのRDNAで素直な操縦性。
スズキ GIXXER SF250249cc158kg800mm市街地/ロング油冷単気筒で経済性と軽さ、実用域トルクが扱いやすい。
カワサキ Ninja ZX-25R SE249cc184kg785mmサーキット/高回転走行クラス唯一の直4、46PS級の高回転フィールと電子装備が魅力。
カワサキ Ninja ZX-25RR249cc184kg785mmサーキット/高回転走行ZX-25Rの上位、足まわり等を強化した日本初導入グレード。
スズキ GSX250R(継続/地域差)248cc約181kg約790mmロング/市街地穏やかな2気筒で快適寄り、落ち着いた乗り味が持ち味。
CF MOTO 250SR(並行/地域差)249cc約165kg約780mm市街地/入門軽快なポジションと装備のバランスが良い入門フルカウル。
KTM RC 250(市場状況に依存)248cc約162kg約824mmワインディング単気筒の鋭いレスポンスと軽快な車体が魅力。
ベネリ 302R(地域差)300cc約180kg約800mmロング/市街地落ち着いたハンドリングで入門・リターン向けに現実的。
ヤマハ YZF-R3321cc約170kg780mm高速/万能R25より余裕の排気量で巡航が楽、ポジションは素直で疲れにくい。
カワサキ Ninja 400398cc167kg785mm高速/オールラウンド48PSと軽さの両立、足つき良好で万能型の代表格。
ホンダ CBR400R(最新型の可用性に依存)399cc約192kg約785mmロング/高速ツアラー寄りの安定と装備で長距離も安心。
スズキ GSX-S300/GSX-300R(地域差)298cc約175kg約790mm市街地/ロング穏やかで扱いやすい出力特性、実用性重視の選択肢。
CF MOTO 300SR292cc約165kg約780mm市街地/入門300クラス入門向けのフルカウル、コスパ良好。
ハスクバーナ スヴァルトピレン/ピレン系FARED(派生/地域差)250–401約170kg約800mm市街地個性派だがカウル系派生で防風性向上の選択肢もあり。
アプリリア RS 457(国内導入状況に依存・参考)457cc約175kg約800mm高速/スポーツ軽量高出力の新鋭だが免許区分上の確認が必要(参考枠)。
ホンダ CBR300R(地域差)286cc約164kg約785mm市街地/ロング300クラスで扱いやすく、巡航も余裕が出る。
ヤマハ R25/R3(特別仕様含む)249–321166–170kg780mm万能R DNAの操縦性、見切りと足つきの良さが安心感に直結。
カワサキ Ninja 250248cc約166kg795mm市街地/入門素直な2気筒で入門〜リターン初期に扱いやすい。
スズキ GIXXER 250(ハーフ/フルカウル系)249cc156–158kg800mm市街地/ロング油冷の経済性、フル液晶やLEDなど実用装備が堅実。
KTM RC 390(参考:大型区分外/性能比較用)373cc約172kg約824mmワインディング軽量高出力でスポーツ性が高い(国内の免許区分要確認)。
ベネリ 302S/「R」系300cc約195kg約800mmロング重量級だが安定、スタイル重視派に訴求。
QJモーター SRK 300RR300cc約176kg約780mm市街地/入門コスパに優れたフルカウル入門の新興勢。
リージョン系 Lexmoto LXR 380(並行/地域差)380cc約180kg約800mm高速/入門価格訴求の大型風味、維持情報の事前確認が肝要。
CFMOTO 450SR(参考:免許区分確認)449cc約168kg約795mm高速/スポーツ軽量×高出力、装備充実のコスパ機(区分超え注意)。
ホンダ VTR250 FARED(中古/派生)249cc約161kg760mm市街地低重心で足つき良好、カウル装着車は防風性も確保しやすい。
ヤマハ Fazer 25/FAZER譲り(海外仕様参考)249cc約153kg約795mm市街地穏やかで扱いやすく、日常性重視の選択肢(国内流通は限定)。
スズキ Bandit 250 FARED(中古/派生)249cc約170kg約785mmワインディング旧車的な味と4気筒フィールを楽しめる選択肢(中古)。
カワサキ ZXR250 FARED(中古/派生)249cc約151–160kg約780mmワインディング旧レーサーレプリカ系の官能、体力と整備前提の趣味性。
ホンダ CBR250R(MC41系/中古)249cc約161kg780mm市街地/ロング単気筒で軽快、コスパと燃費の良さが魅力(中古)。

注意事項

国内正規の現行ラインアップに限定せず、リターン需要に応える「購入検討に上がりやすいフルカウル系(現行・国内外・一部中古/並行含む)」を広くリスト化しました。

免許区分や国内導入の可否は年次で変動するため、最新の公式情報で最終確認してください(特に300〜450クラスの海外モデル)。

まとめと最終的な推奨

リターンライダーのバイク選びは、「若い頃のワクワク」と「現実的な無理のなさ」のバランスが鍵となります。

  • 「ワクワク」を最大化したい場合:軽さ×高回転の CBR250RR や 4 気筒の ZX-25R は、エンジンフィールによる気持ち良さが際立ちます。
  • 「長距離や高速の安心」を優先する場合:Ninja 400 や YZF-R3 の排気量の余裕が高速巡航時の体力負担を下げます。
  • 「維持費と日常性」を重視する場合:GIXXER SF250 は価格、燃費、軽さのバランスが優れています。

まずは、この 30 車種一覧を参考に、ご自身の身長目安(例:165cm/170cm/175cm)に合わせてシート高や重量を比較し、足つきや取り回しの不安が少ないモデルから試乗・検討を始めてみてください。

適切なバイク選びで、安全かつ快適なリターンバイクライフを実現しましょう。

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この記事を書いた人

18歳で中型自動二輪を取得し、4台のバイクを乗ってきました。
バイクは「ツーリング」を最も楽しんでいます。

地図を見て、その地に向かう。
バイクで少しばかりの冒険を楽しんでいます。

私が行ったツーリングコースが、皆様の次の冒険先になるようにとこのブログをはじめました。

バイクで冒険に出かけましょう。

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