もう朝ツーリングには慣れてきました。
前日の晩に「明日、ツーリングに行こうかな」と思ったら、当日の朝は自然と目が覚めてしまいます。
今回も夏の暑さを避けて、私が一番走りたいルートを走ろう!ということでツーリングに行ってきました。
前日から準備を進め、早朝出発で涼しい高原を駆け抜け、日中の暑さが本格化する前に帰宅する作戦です。
くじゅう連山と阿蘇の雄大な景色を一度に楽しめる贅沢なルートを設定し、朝5時過ぎには出発しました。
ルート概要情報
今回のルートはこんな感じ。
高速道路は玖珠ICまで、そのあとは一般道を走りました。
目的地は、久住連山が見渡せる「やまなみハイウェイ」の飯田高原、長者原、牧ノ戸峠を越えて大観峰まで行く予定でしたが、大観峰まで行ってみたものの、時間が早いので阿蘇まで足を延ばしました。
帰りは信号の少ないルートを選び、広川ICから高速で帰ってきました。
走行ルート 自宅 → 筑紫野IC → 九州自動車道 → 大分自動車道 → 玖珠IC → 九酔渓 → 飯田高原 → 長者原 → 牧ノ戸峠 → やまなみハイウェイ → 大観峰 → 草千里 → 阿蘇山上 → ミルクロード → 天瀬阿蘇線 → 道の駅せせらぎ郷かみつえ → 日向神ダム → 広川IC → 自宅

くじゅう・阿蘇ツーリング詳細レポート
出発から時系列でツーリング情報をレポートします。
1)自宅出発(05:11)
まだほぼ真っ暗な宅街で静かにエンジンを始動。
準備に時間をかけた甲斐あって、予定通りの出発です。
出発時は真っ暗でしたが、しばらく走ると空が徐々に開け始め、新しい一日の始まりを実感しました。
2)筑紫野IC到着(05:38頃)
高速道路料金を節約するため、少し遠回りして筑紫野インターから乗車。

本線へ向かうループ部分で、空が美しい朝焼けのグラデーションに染まっていました。
大分自動車道に入ると東側の空がだんだん明るくなってきます。

オレンジがかった色へと変化する空の色彩が、今日の絶景ツーリングの幕開けを予感させます。
3)山田SA到着(06:00頃)※GPS設定
途中で「GPSログをONにしてなかった。。」と思い出し、山田SAに寄りました。
いつもなら車でごった返している山田SAも、この時間は数台程度。

静寂に包まれた異世界のような雰囲気です。
GPSログの設定を行い再出発しました。
4)大分自動車道〜日の出遭遇(06:25頃)※絶景ポイント
山田SAを過ぎてしばらく走ると、正面から徐々に明るくなる空。

そして遂に、真正面から朝日が昇る瞬間に出会えました。

まぶしさで前方が見づらくなりましたが、もやがかかった山々との組み合わせが幻想的で、思わず景色に見入ってしまいます。
この瞬間にしか見られない景色なだけに、感動ものです。
5)玖珠IC降車〜九酔渓へ(06:50)
高速道路を降り、一般道へ。

豊後中村の近くから長者原方向へ右折し、いよいよ山道ルートがはじまります。

九酔渓の葛折り(つづらおり)道は、バイクの醍醐味であるワインディングの連続。朝の涼しい空気が心地よく、来てよかったと思いました。

6)桂茶屋駐車場(07:10到着)※絶景ポイント・撮影スポット
九酔渓の代表的な展望スポットに到着しました。
紅葉の時期は車がとめられないほど混雑している場所です。
ここでバイクと渓谷美の記念撮影。

朝の冷たい空気の中、贅沢な独り占めです。
昼間はたくさんの方が来られる場所です。

7)飯田高原通過(07:15)※絶景ポイント
長者原方向へ向かう途中、飯田高原の直線道路に入ると、正面に久住連山の雄大な山並みが現れました。
ここからの景色は大好きです。

まっすぐに伸びた道路と山々のコラボレーションは、まさに九州を代表する絶景ですね。
青空の中、山の輪郭がくっきりと見え、写真では表現しきれない立体感と迫力があります。
8)長者原到着(07:15)※絶景ポイント
さらに久住連山に近づいた長者原では、山々がより迫力を増して見えます。

直線道路と山のコラボレーションは飯田高原と同様ですが、より近距離からの眺めは圧倒的です。
高原特有の涼しい風が吹いていて、山の涼しさを肌で感じました。
営業時間中ならここで山を眺めながら「とり天定食」を食べたいのですが、早朝なので営業時間外でした。

9)牧ノ戸峠へ登坂(07:25)※走行の醍醐味

長者原を抜けると、カーブが連続する山道になります。
昔は途中に「料金所」があったのですが、この「やまなみハイウェイ」は無料になりました。
写真は「大曲」というヘアピンの少し手前から見える「三俣山」です。
青空をバックに美しいです。

ワインディングを駆け上がる爽快感と、徐々に高度を上げるにつれて変化する景色を堪能。
バイクでしか味わえない贅沢な時間です。
長者原から牧ノ戸峠への登りは、車の通行量が皆無に等しく、完全にマイペース走行できます。
しばらくすると、「牧ノ戸峠」に到着します。
今回は通過します。
登山客だと思いますが、駐車場は満車でした。

10)やまなみハイウェイ展望台(07:30)※絶景ポイント
「牧ノ戸峠」を越えると、景色は阿蘇に変わります。
その名も「やまなみハイウェイ展望台」という路肩の展望台があります。
今回ご紹介するのは、ここからの景色です。

眼下に阿蘇の寝観音(ねかんのん)の雄大な姿が広がっています。
美しい景色です。
せっかくなので、バイクも一緒に撮影しました。

この日は快晴で遠くまで景色がくっきりと見える絶景状態でした。
写真に収めましたが、実際の迫力には遠く及びません。素晴らしい景色です。
11)瀬の本レストハウス通過(07:40)
お店が開いていないことがわかっているので、今回は通過します。
お土産を買っていきたいのですが。。

ここから高原の道路になります。
12)大観峰への道中〜一瞬の雲海(07:55頃)※幸運な遭遇
大観峰に向かう途中ですが、緑の牧草地とこんもりとした外輪山の膨らみが、いかにも阿蘇らしい風景を演出しています。

この先で、雲が出始めていましたが、その隙間から一瞬だけ雲海が見えました。
もしかすると大観峰からは雲海の絶景が見られるかもしれないと期待が高まります。
13)大観峰到着(08:00)※人気絶景スポット
今日の予定していた最後の目的地である「大観峰」に到着しました。
到着すると、多数のライダーや観光客で賑わっています。
駐車場の奥に売店があるのですが、その前の駐車場は閉鎖されていました。
ゲートが閉まっているので、手前の駐車スペースに皆さんとめられています。

阿蘇方向から、雲が上がってきて期待していた「雲海」は見えません。
反対側はこんなにも晴れているんですけど。

「今なら雲海が見える」という情報を得て展望台へ急いだものの、残念ながら雲海は既に消えていました。

それでも、目的地だった大観峰に立てたので、満足です。

残念ながら、ここから阿蘇五岳の雄大な景色は見る事ができませんでした。
大観峰で時間をかなり要してしまいましたが、それでもまだ朝の9時。
阿蘇まで行ってみることにしました。
14)大観峰〜内牧への下り(08:45)

この道は下りではなく、登りで走りたい道ですが、今回は下り。
前に車がいて思うようには走れませんが、安全運転でいきましょう。

15)阿蘇登山道路へ(09:10)
内牧から阿蘇方向に向かう直線道路です。
前方には雲をかぶった阿蘇が見えます。

阿蘇駅近くから阿蘇山上への登山道路に入ります。
このカーブの道はCMなどでもよく使われる有名な場所です。
このあとも阿蘇らしい雄大な山の景色を眺めながらゆっくりと高度を上げていきました。

16)草千里展望台(09:20)※撮影スポット
草千里の駐車場は有料です。
写真を撮るだけなので、草千里駐車場の上にある「草千里展望台」に立ち寄りました。

草千里の駐車場は空いていますが、朝の時間にしては車が多いです。

この時間になると少し雲が出始めており、午前中の快晴時に比べると若干見劣りしましたが、それでも九州を代表する絶景地の魅力は十分でした。
前方の烏帽子岳は雲に隠れたままです。

17)阿蘇山上到着(09:25)※火口へのゲート
阿蘇山上まで行ってみました。
噴煙は上がっていないようです。

山上の火口方面への有料道路は開放されていましたが、今回は時間の関係でパス。

観光客もまだそれほど多くなく、静かな山上の雰囲気を楽しめました。
18)阿蘇山上〜草千里下り(09:30)※下りの絶景

阿蘇山上からの戻りは、雲がなくなりとてもいい景色が見られました。

こんな景色こそ、阿蘇の雄大さを改めて実感させられます。
この下りの爽快感もバイクツーリングならではの醍醐味です。
そしてこちらは「米塚」です。
美しい形ですね。

19)ミルクロード走行(09:55)※高原ドライブの真髄

阿蘇山を降りて、今度はミルクロード方向へ上っていきました。

ミルクロードに入ると標高がどんどん上がっていき、涼しい高原の風を全身で感じられます。
途中からオートポリス方面への道に入り、サーキットの前を通過しました。
何度も通っている道ですが、毎回新鮮な気持ちで走れるのがこのルートの魅力です。
20)天瀬阿蘇線〜上津江方面(10:20)※無心になれる道

このルートは本当に交通量が少なく、自分のペースでゆっくり走れます。
長い距離をひたすら走ることで無心になれる、精神的にもリフレッシュできる区間です。

車も少ないので、走りやすい道です。

21)道の駅せせらぎ郷かみつえ(10:40)※休憩・補給
少し近道をしようと思って左折したのに、次に曲がるところを通り過ぎてしまいました。
気が付くと道の駅が見えたので、少し休憩しました。

地元の新鮮な野菜や特産品を見て回り、ツーリングの疲れを癒しました。
きゅうりの詰め放題が100円だったので、お土産と共に買ってきました。
22)国道442号〜日向神ダム(11:30)※山間部の快走路

気持ち的には、もうかなり家が近い感覚です。

道の駅から鯛生金山方向に国道442号を進みました。
交通量が少なく、山の中を気持ちよく走れるルートです。
竹原トンネルを過ぎると徐々に下り始め、日向神ダムの湖面が見えてきます。

23)広川ICから高速道路へ(12:20)
信号の少ない道を選んで広川インターチェンジに到着。高速道路に入り、一路自宅へ向かいます。

この日、一番暑かったのは、この高速道路です。
24)自宅到着(13:00)
予定より若干遅れましたが、無事に自宅到着。走行距離約360km、約12時間の絶景ツーリングが完了しました。
ツーリング詳細情報
- 使用バイク:FJR1300A
- 起点:福岡県内(自宅)
- 終点:広川インターチェンジ経由で自宅
- 総距離:359km
- 所要時間:8時間(5:11出発〜13:00帰宅)
- 通行料:筑紫野IC〜玖珠IC(1,260円)、広川IC〜福岡(620円)、福岡都市高速(590円)
- ガソリン代:17.17L(2,816円)
- 燃費:20.91km/L
- 主要給油ポイント:給油無し
- 天候:晴れ(朝霧・もや有り)
注意事項・アドバイス
季節による違い
- 春季:新緑が美しく、気温も適度
- 夏季:早朝出発推奨、高原は涼しい
- 秋季:紅葉が見事、特に九酔渓
- 冬季:積雪・凍結注意、一部通行止めあり
安全面での注意
- 山岳路では燃料残量に注意
- 天候の急変に備えた装備
- 野生動物(鹿・猪)の飛び出し注意
- 朝夕の気温差対策
おすすめ装備
- 防寒着(高原では朝夕冷え込む)
- カメラ(絶景ポイント多数)
- 地図(GPS圏外エリアあり)
まとめ
このルートの魅力
九州の代表的な絶景スポットを一度に回れる贅沢なコースです。
朝の澄んだ空気の中での走行は格別で、久住連山から阿蘇カルデラまでの雄大な景色を堪能できます。
特に早朝出発により、観光客の少ない静寂な絶景を独占できる点が最大の魅力です。
こんなライダーにおすすめ
- 絶景重視のライダー:九州最高クラスの景色を楽しめる
- 早朝ツーリング愛好者:朝の特別な雰囲気を味わえる
- ロングツーリング経験者:360kmの距離をこなせる体力必要
- 山岳路好きライダー:ワインディングと信号なしルートのバランス良好
再訪問の価値はあるか?
季節ごとに全く違った表情を見せるルートのため、何度でも楽しめます。
特に秋の紅葉シーズンや、春の新緑時期は必見。雲海遭遇の可能性を考えると、条件の良い日を狙った再挑戦の価値は十分にあります。
しかし、冬季は飯田高原、長者原、牧ノ戸峠、瀬の本、大観峰、草千里、阿蘇山上などは雪や路面凍結の可能性がありますので、ご注意ください。
改善点・課題
今回は雲海を完全に見ることができなかったため、気象条件をより詳細に調べて再挑戦したいと思います。
また、せっかく近くまで行ったので、阿蘇山上の火口まで足を延ばすなど、気持ちの余裕もほしいですね。
このルートは九州ツーリングの王道を行く、文句なしの満点コース
想像以上の絶景に出会えた今回のツーリングになりました。
暑さを避けた早朝出発作戦も大成功で、13時には帰宅という効率的なスケジュールも実現できました。
九州在住のライダーなら一度は走るべき、九州以外のライダーにも走って頂きたいルートです。
YouTube動画
動画も作成しました。
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